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Flash player サポート終了の理由とアンインストール方法について

Adobe(アドビ)社の Flash(フラッシュ)が使用されているのタイピング練習サイトやたくさんのゲームサイトなどは、使えなくなってしまいました。

 

■ Flash ・Flash Playerとは

※Flash(フラッシュ)・・・Adobe社が開発した、ウェブブラウザ上で動画やゲームなどをあつかうための規格です。

● マウスの動きによってアニメションを動かす
● 効果音やBGMを鳴らす など

表現力豊かな、動きのあるウェブページを作ることができ、2000年頃から、Flashを使った無料ブラウザゲーム(タイピングゲーム・脱出ゲーム・アクションゲームなど)がたくさん誕生しました。

Youtubeも2015年までは Flashで動いていました。

 

※Flash Player・・・Flashコンテンツを再生するために必要な環境を提供するプラグイン(小さなソフトウェアのようなものです)

 

■ 使えなくなった理由

2020年12月31日をもって、Adobe社がFlash Playerのサポートを終了したためです。

 

■ サポート終了となった理由

① セキュリティの問題

FlashPlayerは、たびたび脆弱性(ぜいじゃくせい)が報告され問題視されてきました。
脆弱性とは・・・プログラムの不具合や設計上のミスが原因となって発生した、情報セキュリティ上のけっかんのこと

 

2015年ごろ、ドライブ・バイ・ダウンロード攻撃というサイバー攻撃が相次いで発生したのですが、この攻撃の際に悪用された脆弱性のほとんどが FlashPlayerの脆弱性を利用したものでした。

ドライブ・バイ・ダウンロード攻撃とは・・・Webサイトを閲覧したときに、ユーザーの気付かない間にマルウェアをダウンロード、インストールさせる攻撃のこと。
マルウェアとは、不正かつ有害な動作を行う意図で作成された悪意のあるソフトウェアのことです。ウィルスやスパイウェアなど、たくさんの種類があります。


【ドライブ・バイ・ダウンロード攻撃のイメージ】 「情報処理推進機構」のページより引用

 

Adobe社も、脆弱性を修正するために更新を行い、対応を続けてきましたが、FlashPlayerの利用者が多いがために攻撃者に狙い撃ちされやすく、サポート終了に至りました。

 

② タッチパネルに向いていない

Flash のテクノロジーはパソコン向けに作られており、スマホのように指で操作するタッチパネルでの操作向けに作られていませんでした。

タブレット・スマートフォン・iPhoneなどのタッチパネルが使われるデバイスが急速に浸透し、Flashが使われたサイトが少しずつ減っていきました。

 

③ 新しい技術の進歩

HTML5、WebGL、Javascript など、新しい技術の進歩により Flashのテクノロジーを使わなくても、表現力豊かな動きのあるウェブページを表現できるようになりました。

 

④ iPhone、iPadにFlashが採用されなかった

Flashのテクノロジーの脆弱性やタッチパネルに対応していないことなどにより、iPhoneにはFlashが採用されませんでした。
Android 端末ではFlash Playerを利用することができましたが、iphoneに採用されなかったことはサポート終了に大きな影響を与えたと考えられます。

 

他にも理由がありますが、大きくはこれらの理由により、FlashPlayerはサポートが終了しました。
脆弱性などの問題がありましたが、2000年ごろからネットを盛り上げてくれた素晴らしい技術でした!

 

 

■ セキュリティ保護のためFlashPlayerをアンインストール(削除)しましょう

現在、Flashのコンテンツが使わているWebサイトは、FlashPlayerの実行がブロックされるため、↓↓↓このような表示になります。

FlashPlayerの実行はブロックされますが、FlashPlayer自体は、アンインストールしない限り、システムに残り続けます。

FlashPlayerのサポートが終了したということは、今後アップデートやセキュリティパッチが発行されないため、アンインストールしましょう。そのままにしておくことは、セキュリティ上よくありません。(Adobe社もアンインストールを強く推奨しています)

 

◆ Flash Playerのアンインストール手順(windows)

1.まずは、アンインストール用のソフトをダウンロードします

 

【手 順】

ここをクリックして、Adobe社のWebサイトを表示してください。下のようなサイトが表示されます。
①「 FlashPlayer向けアンインストーラーをダウンロードします。」をクリックします。

 

② ページがスクロールされて表示された「アンインストーラー」をクリックします。

 

アンインストールするためのプログラムがダウンロードできると、画面の左下に表示されます。
(※ダウンロードしたプログラムは、特に指定していなければ、パソコンの「ダウンロード」フォルダに保存されています)

 

 

2.ブラウザやその他のプログラムを終了します

ダウンロードできたら、開いているブラウザ(Google ChromeやMicrosoft Edge)を閉じます。その他、起動しているソフトもすべて閉じます。

 

【手 順】

① 終了したいプログラムのアイコンの上で右クリックをし、② メニューの中から「ウィンドウを閉じる」をクリックして、すべて終了していきます。

 

ちなみに、タスクバーを見て、アイコンの下に青いラインがある時は、そのソフトウェアは起動中です。

 

3.アンインストーラーを実行します

さきほどダウンロードした、アンインストール用のファイルを実行します。
特にダウンロードの場所を指定していなければ、「ダウンロード」フォルダに入っています。

 

【手 順】

① エクスプローラーをクリックして開きます。

 

② ダウンロードフォルダを表示し、③ ダウンロードしてきたファイル(アンインストーラー)をダブルクリックします。

 

④ 画面が暗くなり、実行しても良いか確認されるので「はい」をクリックします。

 

⑤ アンインストールをクリックします。

 

⑥ 完了をクリックします。

 

⑦ 完了をクリックすると自動的にブラウザが起動して、Adobe社のページが開く場合があるので閉じます。
※この時に自動で開くページはAdobe社の広告なので、下の画像とは違うものが開くこともあります。

⑧ ここまでできたら、パソコンを再起動してください。

 

基本的に、ここまでの作業でアンインストール作業は終了ですが、

もし、Flash Player が完全に削除されていなければ起動しないアプリケーションソフトをお使いの場合などは、次の4の手順でFlashPlayerのフォルダやファイルの削除を手動で行ってください。


4.アンインストーラーの実行だけでは消えないファイルを手動で削除します

FlashPlayerは、アンインストーラーの実行だけでは消えないフォルダやファイルがあります。手動で削除する必要があるのですが、それらのファイルは所有権を変更しなければ削除ができないので、その作業から行います。
この後の作業は、操作が少し複雑になりますので、慎重に作業を進めてください。

 

まずは、フォルダが削除できるように、所有権の変更をします。

今回、削除するフォルダは2つです。

【1】C:\Windows\system32\Macromed にある Flashフォルダ

【2】C:\Windows\SysWOW64\Macromed にある Flashフォルダ

削除するフォルダが2つあるので、下から続く、①から⑱の作業は2回行います。

 

【手 順】

① スタートボタンを右クリックし、一覧の中から「ファイル名を指定して実行」をクリックします。

 

② ファイル名を指定して実行の画面が表示されたら、削除したいフォルダの場所を入力します。

ここの作業は、

ひとつめのフォルダを削除する際は C:\Windows\system32\Macromed と入力し「OK」をクリックします。
ふたつめのフォルダを削除する際は C:\Windows\SysWOW64\Macromed と入力し「OK」をクリックします。

(入力はすべて半角の英数字で入力します。小文字でも大丈夫です)

 

③ 今回削除する必要のある「Flash」フォルダが表示されるので、フォルダの名前の上で右クリックをしてメニューを表示し、プロパティをクリックします。

 

 

④表示された「Flashのプロパティ」で、セキュリティタグをクリックし詳細設定をクリックします。

 

⑤ 「Flashのセキュリティの詳細設定」が表示されます。変更をクリックします。
(現在、所有者が「TrutedInstaller」なのでこれを変更します)

 

⑥「ユーザーまたはグループの選択」が表示されるので、選択するオブジェクト名の部分に自分のユーザー名(※調べる方法は次にご説明します)を入力します。

 

《補足》ユーザー名の調べ方

 

⑦ ユーザー名が入力できたら、OKをクリックします。
私のパソコンはユーザー名はRUBYです。ここは、みなさまのユーザー名を入力してください。

 

⑧ 「サブコンテナーとオブジェクトの所有権を置き換える」にチェックを入れて、適用をクリックします。
(所有者がユーザー名(RUBY)に変わっています)

 

⑨ メッセージがでるのでOKをクリックします。

 

⑩ 次の画面でもOKをクリックします。

 

⑪ 「Flashのプロパティ画面」に戻るので、もう一度 詳細設定をクリックします。

 

⑫ アクセス許可の変更 をクリックします。

 

⑬ アクセス許可エントリの中から「User(*****¥Users)」をクリックして選択状態にします。そのあと、編集をクリックします。

 

⑭ 「Flashのアクセス許可エントリ」が表示されたら、フルコントロールにチェックを入れ、OKをクリックします。

 

⑮ Windowsセキュリティは、はいをクリックします。

 

⑯ OKをクリックします。

 

⑰ OKをクリックします。

 

⑱ 「Flash」フォルダが表示されたウィンドウに戻るので、フォルダ名の上で右クリックし、一覧の中から削除をクリックします。
「Flash」フォルダが削除されます。

 

削除したフォルダがひとつめだった場合は、こちらの【手 順】に戻って、ふたつめのフォルダを削除してください。

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