半角と全角 違いと入力方法・注意点など
「全角じゃなくて、半角で入力してくださいね!」と言われたことは、ありませんか?
この記事を最後まで読んでいただくと、
- 半角と全角の違いを知り
- 半角と全角をしっかりと区別して入力できるようになり
- 全角英数字で入力してはダメな場面を知る ことができます。
【今回の記事の解説動画】
※クリック(タップ)すると再生されますので、音量にお気を付けください!
1.半角と全角とは
「半角」「全角」というのは、パソコンやスマホで使う文字を表示する時のサイズのことで、「半角」の倍のサイズが「全角」です。
2.なぜ半角と全角が存在するのか
パソコンは英語をつかう国で作られたので、「半角英数字」さえ入力できれば、問題がありませんでした。
<半角英数字>
ですが、パソコンが日本にも広がり『パソコンで日本のひらがなや漢字を表示しよう』となった時に「半角サイズではサイズが足りない…」となってしまったので、
半角のサイズを倍にした『全角』というサイズが誕生しました。
『全角』サイズで表現する文字が、「ひらがな」「カタカナ」「漢字」などの日本の文字だけであれば分かりやすかったのですが・・・
これまでは半角サイズだけだった「アルファベット」「数字」「記号」に全角サイズができてしまったことが、分かりにくい原因となっています。
つまり、「半角英数字」と「全角英数字」を区別して入力できるようになると、エラーが発生したり、サイトにログインできなかったりするようなことを防ぐことができます。
3.パソコンで半角と全角を入力する方法
文字を入力する時は、まずは画面右下がどうなっているかを確認します。
■ 日本語入力システムとは
右下の状態が「A」であれば、半角英数字のみが入力できる状態であり
『日本語入力システムがオフの状態』という言い方をします。
右下の状態が「あ」であれば、ひらがな・カタカナ・全角英数字などいろいろ入力ができる状態で
『日本語入力システムがオンの状態』という言い方をします。
日本語入力システムのオンとオフの切り替えは、マウスでもできますが、
キーボードの左上にある のキーを押すことでオンとオフを切り替えする方法をおすすめします。
【注 意】日本語入力をオンにしているのに、『あ』にならない場合もあります。
日本語入力システムがオフの時は「半角英数字」だけですが、
日本語入力システムがオンの場合は「あ:ひらがな」のほかに
「カ:全角カタカナ」「A:全角英数字」「カ:半角カタカナ」があるので、「あ」になっていない時もあります。
日本語入力システムがオンの場合は「あ」にしていれば、
ひらがなや全角英数字など、すべての文字を入力することができるので「あ」にして利用することが多いです。
■「あ」ではない場合に「あ」にする方法
■ 日本語入力システム「オフ」で入力できる文字
日本語入力システム「オフ」の時は「半角英数字」のみが入力できます。
「半角小文字」「半角大文字」「半角数字」「半角記号」が入力できます。
そして、この時の最大の特徴が、
入力した時点で、文字が確定している ということです。
入力は確定しているので、エンターキーを押すと「改行」されます。
■ 日本語入力システム「オン」で入力できる文字
まずは、日本語入力システムを「オン」にして「あ」にします。
★ひらがな
「あ」の状態であれば、キーボードから「SAKURA」と打つと「さくら」になります。
日本語入力システムが「オフ」の時と違い、入力直後は、まだ漢字やカタカナなどに変換する可能性があるので、まだ確定していません。
確定前は文字の下に線が残っていますが、エンターキーを押すことで確定されます。
★全角カタカナ
キーボードから「SAKURA」と打って「さくら」と表示されたあと スペースキーを押して、一覧の中からカタカナの「サクラ」を選択する方法でもいいですし
【F7】 を押して一発で「サクラ」に変換する方法があります。
【F7】 は、確定前の文字を強制的に全角カタカナに変換することができます。
★全角英数字
キーボードから「SAKURA」と打って「さくら」と表示されたあと
【F9】を1回押すと「小文字の全角英数字」
【F9】を2回押すと「大文字の全角英数字」
【F9】を3回押すと「頭文字だけ大文字の全角英数字」
を入力することができます。
★半角英数字
キーボードから「SAKURA」と打って「さくら」と表示されたあと
【F10】を1回押すと「小文字の半角英数字」
【F10】を2回押すと「大文字の半角英数字」
【F10】を3回押すと「頭文字だけ大文字の半角英数字」
を入力することができます。
★半角カタカナ
キーボードから「SAKURA」と打って「さくら」と表示されたあと
【F8】を押すと半角カタカナに変換できます。
4.全角英数字を使ってはダメ!な場面
「全角英数字」ではなく「半角英数字」を使わなければいけない場面です。
■ メールアドレスの入力
世界中のどこからメールを送信しても届くために、メールアドレスは世界中で重複してはダメ!です。
→ 重複しないためにも、世界中で同じ条件で作られている必要があるので、どの国からでも共通して入力できる「半角英数字」を使う必要があります。
■ サービスにログインする際のアカウント名・パスワード
会員登録は、日本以外から行われることも考えられますし、メールアドレスの時と同じように、アカウント名は重複しないようにする必要があります。
同じ条件にそろえるためにも「半角英数字」を使う必要があります。
■ パソコンに指示をするために入力する際の英数字
- 表計算ソフトで使用する計算式や関数
- HTML・CSSなどのマークアップ言語
- JavaScript・Pythonなどのプログラミング言語
(などなど、他にもいろいろありますが)
こういった「パソコンに指示をするための英数字」は半角英数字で入力する必要があります。
特にマークアップ言語やプログラミング言語は世界共通なので、半角英数字となっています。